〜「危険がいっぱい」の正体とは〜

市販食品にどのくらい危険があふれているか、ほんのごく一部の食品を例にあげて説明します。最近ではいかにも安全そうな表示が目に付きますが、知識が少ない消費者はごまかされてしまいます。


☆野菜・果物☆
農薬の項目でも触れましたが、まず、スーパーに並ぶ外国産の果物や野菜を思い出してください。遠い国からはるばるやってきて店頭に並んでいるのに、鮮やか過ぎると思いませんか? 例えばレモンやオレンジは、店頭に並ぶまでに2週間以上かかるのです。収穫して2週間もたってあんなにみずみずしいって……ポストハーベストという防カビ剤や保存料がたっぷりふりかけられてその鮮度が守られているということを忘れてはなりません。

キノコ類は、化学的に培養された菌を使って農薬汚染のあるおがくずで栽培されます。「原木栽培」というのをよく見かけますが、菌が化学培養なのです。もやしは見栄えを良くするために漂白され、ジャガイモには芽が出ないように放射線が照射されています。


☆魚介類☆
養殖ものが多くを占める魚介類ですが、狭いプールやいけすのなかで大量に育てられる為、病気が発生しやすく、抗生物質を始めとする様々な医薬品が投与されます。さらにエサには天然の魚なら食べるはずのないような脱脂粉乳、小麦粉、大豆カス、ビール酵母…他にも様々なものを配合した飼料を与えられています。干物や練り物には添加物が使われています。

また、天然魚といっても獲れる場所によっては高濃度のダイオキシンが問題になります。


☆畜産品☆
「抗生物質不使用」という表示はよく目にするようになってきたと思います。が、それだけで安全とはいえないのです。農林水産省のデータによると、飼料の国内自給率は昭和60年代からずっと25%前後であるということを知っておきましょう。農薬の項目と重複しますが、あまりに肉食に傾いている現状を鑑みて、敢えてもう一度言います。飼料となる大豆油のしぼりカスなどの穀物に含まれる農薬は、それを食べた生き物に濃縮されていきます。

ハムやソーセージなどの加工肉はさらに要注意です。15種類のケモノの肉が使われ、色、ツヤ、風味、香りを良くするために添加物がたっぷり入っています。


☆乳製品☆
乳製品に関してもエサや飼い方が問題となってきます。日本では女性ホルモンを始めとする1280種類の薬品が許可されており、野放し状態です。女性ホルモンは異常成熟の原因になるのですが、16歳が初潮の正常な年齢のところ、どんどん低年齢化しています。乳がんの増加、女性的な男性の増加などの原因にもなりえます。ひどい牛乳になると、牛乳を水で割り、脱脂粉乳を加えたもの、期限の切れた牛乳に薬品を加えて再生させたものもあります。

牛乳の殺菌条件を見てみますと、9割は高温、あるいは超高温殺菌で、これはカルシウム分子が変化しているため、人間が飲むと成長障害を引き起こします。牛の飼育環境が悪いために高温での処理が必要になってくるのです。牛乳は低温殺菌でなければ、カルシウムは残っていません。もともと農耕民族である日本人に牛乳は必要ありません。カルシウムは日本の伝統食を食べているほうが、はるかにしっかり摂れます。


☆加工食品☆
スーパーで手に入る加工食品の6割に何らかの形で大豆が使われています。 調味料、油だけではないんです。その大豆の自給率は昭和50年代からずっと2〜5%です。同様に自給率の低い小麦やとうもろこしも、かなり多くの製品に使われます。

とうもろこしは意外なところに使われています。家畜のエサは想像がつくと思いますが、コーンスターチ→コーンシロップ→水あめ・デキソリン・オリゴ糖と姿を変えていくのです。酸化防止に使われるビタミンCやEなどもとうもろこしが原料です。水あめ・オリゴ糖・ビタミンCなんて表示は加工食品やお菓子の表示を見ると本当によく登場します。


*日本の食糧自給率について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ
  農林水産省「食料自給率の部屋」


また、狂牛病の問題がある肉骨粉ですが、豚や鶏が食べています。加工食品には母豚の肉がよく使われていますし、ラーメンのスープには「牛由来エキス」とうまい表現で使われています。鶏エキスの隠し味にも使われます。



さぁ、どうでしたか? 安全な食べ物、スーパーで見つけられそうですか?


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